QuarterFinal : Harada Dampei vs Yuki Ryousuke


10月17日にGameshopさかいやでグランプリトライアル神戸(GPT神戸)が開催されました。

そもそもGPTとは何ぞや?という方に簡単な説明を。

MTGでは日本で約4回、大きなイベントとしてグランプリ(GP)が開催されます。

GPはMTGのお祭りのようなもので、多くのプレイヤー、ショップが集まり、あなたに最高の時間を提供してくれることでしょう!

その中でグランプリ本戦と呼ばれる、グランプリの中核となるイベントがありまして、2000人を超えるプレイヤーが土曜日と日曜日の二日間をかけて戦います。土曜日は9回戦、日曜日に6回戦を戦い、さらに上位8人での決勝ラウンドで優勝者を決定します。グランプリ本戦では優勝者は4000ドルの賞金を手に入れることが出来ます。

このGPTに優勝すると、最初の2回戦分の不戦勝(Bye)の権利を得ることが出来るのです。

勿論、本戦に参加せずともGPは楽しめます。あなたが探している沢山の珍しいカードを扱うショップ。多くのプレイヤーとの交流やトレード。アーティストのサイン会や多くのサイドイベントがあなたを待っています。もし興味を持たれた方は是非神戸11月20日から22日のGP神戸に足を運んでみてください。

詳細はこちらhttp://www.bigmagic.net/gpkobe2015/



さてこのGPT参加者32人の予選ラウンド5回戦の上位8人が決勝ラウンドに歩を進める。決勝ラウンドで対戦することとなったハラダとユウキの対戦は、奇しくもMarduDragonのミラーマッチとなった。

このMarduは純粋なパワーが高いカードで纏められており、1対1の交換をくりかえしていると、いつの間にか勝っているという、実に大味でかつ強力なデッキ対決。勝って2回戦に進むのは果たしてどっちなのか。

実はこの二人、予選ラウンドで対戦しており、そのときはユウキが勝利している。ハラダはここでリベンジできるか。

1ゲーム目が始まった。

お互い7枚の手札を確認すると苦い顔をしている。ユウキは少し考えた後キープを宣言。ハラダは1マリガン後に納得したのかはっきりとした声でキープを宣言。ハラダの占術はライブラリの上に置いてゲームは始まった。

お互いタップインの後にユウキは2ターン目も土地を置いてターンを返すがハラダは2ターン目に搭載歩行機械をx=1で唱える。この凶悪な機械兵器は放っておくことなどできず、ユウキはすぐに乱撃斬で対処する。ユウキは3ターン目も土地を置きゆっくり構える。ハラダは搭載歩行機械の遺した飛行機械トークンでアタックからのフェッチランドを使い土地を整え、苦い心理を3色で唱え3ドローする。1マリガンの不利を取り返す。

ユウキは4ターン目に雷破の執政を唱え、ハラダに睨みを利かせる。しかしハラダは、はじける破滅でこれを除去。ユウキは怯むこと無く2体目の雷破の執政をプレイするも、さらにこれをハラダは2枚目のはじける破滅で対処。飛行機械トークンのアタックでユウキのライフは11まで落ち込む。ユウキはさらに3体目の雷破の執政を呼び出した。流石にハラダの除去は弾切れを起こし、ハラダは雷破の執政と道の探究者を戦場に加えてターンを終えた。


攻勢に回りたいユウキは少考の後に、嵐の憤怒コラガンを疾駆で唱え単体でアタックに向かわせた。ハラダのライフが10になり押し切る姿勢を見せる。

しかし、ハラダは返しのターンに真面目な訪問者ソリンをパートナーに迎え、これを見たユウキから、思わずため息がこぼれる。ソリンは同胞たる吸血鬼を呼び出しハラダの盤面を固め、その援護を受けて雷破の執政でアタック。激しいライフレースが展開される。

ソリンを盤面から取り除きたいユウキだが、ドラゴンを攻撃に向かわせると、相手の次の攻撃が受けづらいユウキは嵐の憤怒コラガンを通常プレイ、さらに魂火の大導師と守りを固める。

ここで、ハラダのハンドから、嵐の憤怒コラガンが疾駆で颯爽と登場し、ソリンの全体強化の援護とコラガンの全体強化により、ユウキのライフは一気に失われてしまった。

 

ハラダが苦い心理のアドバンテージで押し切った形となった。

 

ユウキ 0-1 ハラダ

 


2ゲーム目

先手を取ったユウキは、7枚の初手キープを宣言するもハラダはまたも1マリガン。苦い顔から引き直した6枚をキープを宣言し、占術で見たライブラリの一番上のカードを下に置いた。

2ターン目にユウキは魂火の大導師。これをハラダは乱撃斬で即除去。後続を展開したいユウキだが土地を置き動かずターンを返した。しかしここで不運がハラダを襲う。

ハラダは搭載歩行機械をx=1で唱えることに成功するが追加の土地をおけない。これを見たユウキは4枚の土地から雷破の執政を召喚し攻める姿勢を見せる。

祈るハラダはトップから念願の土地を引き込み、はじける破滅でユウキの繰り出した脅威を退けるが、ユウキはさらに龍語りのサルカンを戦場に駆り出し、このドラゴンと化したパートナーの猛攻でハラダのライフを奪い取る。土地を置けないハラダは搭載歩行機械を育て、そのカウンターを2にし、魂火の大導師を唱え、導師によって失ったライフを取り返そうとする。

しかし、ユウキは導師に構わず、サルカンにハラダを攻撃するように指示し、ハラダをライフ10まで追い込むと前哨地の包囲をカンで設置。土地を6枚置いているユウキは、さらに搭載歩行機械をx=1で唱え、手数でハラダを押し切りに行く。ハラダは完全無視でこの搭載歩行機械を対処し、サルカンを攻め落とそうと地上から攻撃を仕掛ける。しかし、ハラダの善戦も虚しく、ユウキの前哨地の包囲からもたらされる圧倒的なアドバンテージが龍語りのサルカンを守り、ダメ押しの雷破の執政を前にハラダは片づける事しか出来なかった。


ユウキ1-1ハラダ



3ゲーム目

「このミラー後手きついからなぁー」と笑ってコメントするユウキ。それに対し緊張しているのかハラダは苦笑いでこれを返す。泣いても笑ってもの3ゲーム目。


今までマリガン続きだったハラダだか今回は満足気にキープ。しかし後手のユウキはマリガンを選択し、6枚のハンドをキープ。

ハラダが搭載歩行機械をx=1で場に送り出すと同じくユウキも搭載歩行機械x=1。

ハラダは、ハンドの嵐の憤怒コラガンを見せながらの龍詞の咆哮でユウキの搭載歩行機械を片づけアタック。

ユウキは少し考え、飛行機械トークンで搭載歩行機械をブロック。

返すターンにユウキは精神背信でハラダのハンドを覗きに行くと、そこには雷破の執政2枚、嵐の憤怒コラガン、灯の再覚醒オブ・ニクシリスと超重量級のハンドが見えるが、ハラダの場には3枚の土地のみでハンドにも土地はない。雷破の執政を抜くユウキだが、ユウキも土地が3枚で止まってしまう。

両者、重たいハンドを抱えながら、手を合わせながら土地を引くように願いあうが先に均衡を破ったのはハラダだった。

1ゲーム目と同じように苦い心理で3枚引くとようやくの土地を戦場に置いた。

しかしユウキも負けじと土地を引き込み、雷破の執政を戦場に加えた。受けるハラダは、はじける破滅で雷破の執政を取り除くとユウキはタップインする土地を置いてターンを返すのみ。これを好機と見たか、ハラダは魂火の大導師、道の探究者と立て続けに展開、

これにはたまらず、ユウキは灯の再覚醒オブ・ニクシリスを呼び出し、オブにお願いして道の探究者を対処するが、魂火の大導師は残り、ハラダはこれでオブを倒し、さらに雷破の執政を出してユウキにプレッシャーを与える。

しかし、まだユウキを守るべく、龍語りのサルカンが戦場に呼び出され、サルカンが雷破の執政を除去。しかし、雷破の執政は、自身の能力によって、ユウキのサルカンを道連れにした。

今度は、ハラダが真面目な訪問者ソリンを呼び出し吸血鬼トークンを洗浄に加えると、いよいよユウキは盤面が厳しくなってきた。

そして返しのユウキが何もできないままにターンを返すと、ハラダはソリンの全体強化から疾駆で嵐の憤怒コラガンを召喚。

これをユウキは手札に温存していた残忍な切断でコラガンを除去し、さらに、はじける破滅で魂火の大導師で対処する。

そしてユウキは嵐の憤怒コラガンを通常キャストして盤面を固めにいくも、ハラダのハンドから嵐の憤怒コラガンがもう一枚疾駆で戦場に登場するとユウキは「強い・・・」と呟き少し考えたが戦場を片づけた。


ユウキ1-2ハラダ


余談だが、ハラダは残念ながら、このGPT優勝することはできなかったが、賞品として戦乱のゼンディカーブースターパックを獲得し、

その中から、本日の優勝賞品と同じ、ゼンディカー探検土地版の吹きさらしの荒野、さらには深海の主キオーラのFoil版を引いた。

本日の真の優勝者は彼だったのかもしれない。