Grand Prix Trial Tokyo - Standard - 2016/03/13

グランプリトライアル東京(スタンダード)



主催 Gameshopさかいや

ヘッドジャッジ カツバヤシノブヒサ氏 (Lv1ジャッジ)

開催日 2016年3月13日

フォーマット スタンダード(競技)

ラウンド数 予選スイスラウンド5ラウンド、決勝シングルエリミネーション2ラウンド

参加費 2000円

参加人数 16名


GPTとは?

グランプリトライアル(GPT)は、店舗で開催される競技レベルのイベントだ。フォーマットは、スタンダード、モダン、リミテッド、そして本戦のフォーマットの中から選ばれる。

GPTは、各グランプリ本戦(GP)に対応して行われる。今回のイベントは5月上旬に行われるGP東京のトライアルイベントだ。

このGPTでは、優勝すると本戦の不戦勝2勝分の権利を獲得できる。本戦は通常15ラウンド程度で競われるため、2勝の割合は決して小さくはない。

GPTの開催数自体は多いので、何度もチャレンジするのがお勧めだ。



Event Images


これからのGPT

GPTは、グランプリの不戦勝が獲得できるイベントだ。国内のグランプリの開催回数は近年、増加しており、その不戦勝を得られるイベントとして、GPTは価値あるイベントであった。

一方で、MTG取り扱い店舗の拡大により、国内で開催されるGPTは倍増し、以前のような、神経を削るような厳しい競技イベントとしての側面は薄れてきたように思う。

何度も挑戦する機会があるため、気軽に参加でき、それでいて緊張感のあるイベントとして、初心者脱却を目指すプレイヤーにオススメのイベントとなった。

スタンダード環境の大詰め

来月初旬にはイニストラードを覆う影の発売を控え、スタンダード環境は最終局面を迎えている。《包囲サイ/Siege Rhino(KTK)》が大暴れしたこのスタンダードだが、《包囲サイ(KTK)》は、楔3色のレアサイクルだった。

《凶暴な拳刃/Savage Knuckleblade(KTK)》をはじめ、強力カードが、《包囲サイ(KTK)》の影に隠れてしまった。今、《包囲サイ(KTK)》擁するAbzanAggroに《軍族の解体者/Butcher of the Horde(KTK)》が一矢報いようとしている。

 

決勝ラウンド最終戦の様子である。結果は、《軍族の解体者(KTK)》のMarduBlueは、惜しくもAbzanAggroに敗れてしまった。

厳しいが、これもまた勝負の結果である。



Today's Card

《はじける破滅/Crackling Doom(KTK)》

 

《ゴブリンの闇住まい/Goblin Dark-Dwellers(OGW)》で使いまわしたい呪文No1とも誉れ高いのが、Marduのちからの源《はじける破滅/Crackling Doom(KTK)》である。

布告除去にライフを削る性能がつくと、これほど強くなるのか。

 

白の要素が全く無いような気もするが、とにかく良い。

 

ライフを攻めたい赤黒の攻撃的なデッキにはピッタリだし、コントロールが使っても、布告除去は安心の使い勝手だ。

これもスタンダードから去ってしまうと思うと、少しさみしい。

ただ、オジュタイは喜んでいるだろう。

《ナントゥーコの鞘虫/Nantuko Husk(ORI)》

 

《先祖の結集/Rally the Ancestors(FRF)》デッキの縁の下を支えているのが、このゾンビの蟲だ。

シンプルでいかにも黒らしいクリーチャー。吸血鬼でもデーモンでも無く、蟲なところが、いかにもマジックザギャザリングらしいと思うんだけど。

 

強さ自体は、そんなでもない。ありふれた性能の没個性的な黒の無名クリーチャー程度なのだが、組み合わせ次第で、第一線も張れるところもまた、マジックザギャザリングらしい。

《包囲サイ/Siege Rhino(KTK)》

 

まあ、Today'sCardsというなら、これをあげざるを得ない。

 

優勝デッキに4枚積まれており、誰もが知るパワーカードの《包囲サイ/Siege Rhino(KTK)》だ。スタンダードの中心で、全てのカードはこのカードと比較されてきた。

 

多くを語る必要もないだろう。

プレイヤーのこの笑顔だけで伝わるはずだ。


Metagame Breakdown

今回のGPTの参加人数が16名のため、決勝ラウンドは4名で争われた。

一応、大多数は20%近くを占めるエルドラージを使ったマナを伸ばすデッキだが、3名とも色もカタチも違う構成だ。青と緑を使ったプレイヤーが決勝ラウンドに進んでいる。

昨今、向かい風が厳しいAbzanAggroは1名だけだったが、決勝ラウンドに進むことが出来た。

最近流行のMarduカラーのデッキは2名。しかし、決勝ラウンドに進んだのは、流行の最先端のMarduGreenではなく、青のカウンターやドローを採用したMarduBlueとなった。AbzanAggro流行の兆しが見えた戦乱のゼンディカー発売後の姿を見ることが出来たMarduBlueだが、今再び復活の時なのかもしれない。《包囲サイ/Siege Rhino(KTK)》や《アブザンの魔除け/Abzan Charm(KTK)》を放棄するかわりに、《時を越えた探索/Dig Through Time(KTK)》と《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke(KTK)》を採用できる。

Bantカラーのデッキは、おなじみになりつつあるカンパニー型と、独創的なカンパニー無しのアグロタイプを見ることが出来た。ここでも《空中生成エルドラージ/Eldrazi Skyspawner(BFZ)》が採用されており、いよいよトーナメントシーンで見かけない日はなくなってきた。

Color   ArchiType   Top4
Jeskai(WUR) 2 Dark Jeskai 2 1
Mardu(WBR) 2 Mardu Blue 1 1
Mardu Green 1  
Eldrazi Ramp 3 UG Eldrazi Ramp 1 1
RG Eldrazi Ramp 1  
Mono G Eldrazi Ramp 1  
Abzan(WBG) 1 Abzan Aggro 1
Esper(WUB) 1 Esper Tokens 1  
Eldrazi Aggro 1 Mono U Eldrazi 1  
Bant(WUG) 2 Bant Company 1  
Bant Aggro 1  
4C 2 4C Rally 2  
Temur(URG) 1 4C Temur Ascendancy 1  
RG 1 Atarka Red 1