Preliminary Pro Tour Qualifier Honolulu - Standard - 2016/05/15

プロツアー予備予選(開催地ホノルル) スタンダード


プロツアー予備予選とは?

マジックザギャザリングの最高峰のひとつであるプロツアー。これに参加するためには、プロプレイヤーとしての得点を稼ぐかグランプリの上位8名に入るか、それとも、プロツアーの予選を勝ち抜くしかない。

プロツアーの予選は2段階にわかれており、誰でも参加できるのが、予備予選である。これに勝ち抜いたものだけが、地域予選に参加でき、その地域予選を勝ち抜けばプロツアーへの切符を手にすることができる。



Satellite Event

今回のPPTQからの試みとして、サテライトイベントを開催した。

マジック・ザ・ギャザリングプレイヤーには馴染みが薄いかもしれないが、ポーカーのイベントなどではよくあるシステムである。

ポーカーなどでは、イベントの参加費が高額になる場合が多く、そういったイベントでは参加費が安いサテライトイベントが開催され、その勝者は本戦に参加費を支払わずに出場できる。

予選と異なるのは、参加費を払えば、本戦から参加できる点だ。

PPTQ自体は、誰でも参加できる。しかし、人件費や賞品などかかる費用は大きく参加費も他のイベントに対して高くなりがちだ。そこで、2500円の参加費を免除されるイベント、それがサテライトイベントだ。サテライトは今回500円で開催したので、これを勝ち抜けば500円でPPTQに出られることになる。もちろん、サテライトに運悪く敗退しても、本戦には参加費を払えば当然出られるので、デッキの調整などにもオススメできる。

今回は、サテライトイベントで3ラウンド全勝プレイヤーが、PPTQに無料招待された。また、2勝プレイヤーにはささやかだが賞品も用意しての開催となった。



Winner's Deck

Mainboard

 

4《搭載歩行機械/Hangarback Walker(ORI)》

2《ラムホルトの平和主義者/Lambholt Pacifist(SOI)》

4《森の代言者/Sylvan Advocate(OGW)》

4《大天使アヴァシン/Archangel Avacyn(SOI)》

 

4《ゼンディカーの代弁者、ニッサ/Nissa, Voice of Zendikar(OGW)》

4《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》

 

3《ニッサの誓い/Oath of Nissa(OGW)》

1《停滞の罠/Stasis Snare(BFZ)》

 

4《荒野の確保/Secure the Wastes(DTK)》

1《石の宣告/Declaration in Stone(SOI)》

4《ドロモカの命令/Dromoka's Command(DTK)》

 

6《平地/Plains(SOI)》

7《森/Forest(SOI)》

4《梢の眺望/Canopy Vista(BFZ)》

4《要塞化した村/Fortified Village(SOI)》

4《ウェストヴェイルの修道院/Westvale Abbey(SOI)》

 

Sideboard

 

1《停滞の罠/Stasis Snare(BFZ)》

1《隔離の場/Quarantine Field(BFZ)》

1《保護者、リンヴァーラ/Linvala, the Preserver(OGW)》

1《絹包み/Silkwrap(DTK)》

3《石の宣告/Declaration in Stone(SOI)》

3《悲劇的な傲慢/Tragic Arrogance(ORI)》

1《進化の飛躍/Evolutionary Leap(ORI)》

2《翼切り/Clip Wings(SOI)》

2《狩猟の統率者、スーラク/Surrak, the Hunt Caller(DTK)》



Event Images


並びに並ぶ

今のスタンダードは、トークンやクリーチャーが戦場にたくさん並ぶ機会も多いです。トークンを使うデッキの場合は、予め用意しておくと戦場がわかりやすくなりますのでお勧めです。

クリーチャーデッキの場合は、召喚されたばかりクリーチャーとそれ以外の区別など、並べ方に一工夫されると、お互いにプレイしやすくなり、時間切れ引き分けなどを防ぐことが出来ます。

戦い終えて

決勝ラウンドの最終戦終了直後の、決勝を戦ったお二人の写真です。

戦い終えてなお、次に向けた感想戦が始まるあたり、皆様のマジック・ザ・ギャザリングの競技プレイに対する真摯な姿勢を感じます。



Today's Cards

《ラムホルトの平和主義者/Lambholt Pacifist(SOI)》

 

WG Tokens同型対決などで、相手の《森の代言者/Sylvan Advocate(OGW)》を序盤抑えることが出来たり、《ゼンディカーの代弁者、ニッサ/Nissa, Voice of Zendikar(OGW)》による強化で、自分自身が攻撃に参加できない能力を自身で無効にできたり、コントロール系デッキ相手だと、先手2ターン目に戦場に登場すると、簡単に変身したりと、意外と芸達者な平和主義者を最近良く見かける。

プレリリースイベントでも、家宝の剣を振り回し活躍していたが、スタンダードにも自分の座席を完全に確保した印象だ。

《ニッサの誓い/Oath of Nissa(OGW)》

 

1マナで山札3枚を見れるは、歴代の同系統のカードに比べてもかなり強い。持ってこられる範囲も広く、明らかに強いカードの一枚だ。ゲートウォッチの誓い発売後のスタンダードでは、なかなか居場所を見つけられなかったが、最近はWG Tokensに使われだすと、緑絡みのクリーチャーを使うミッドレンジにはかなり搭載されるようになってきた。

さかいや店頭では、ゲートウォッチの誓い発売直後に、「緑のポンダー」と事あるごとにこれをオススメしていた店長が居たり居なかったり。

《ゼンディカーの代弁者、ニッサ/Nissa, Voice of Zendikar(OGW)》

 

3マナのプレインズウォーカーが弱いわけ無いだろ!いいかげんにしろ!

実際に、自分を守るトークンを出すことが出来、全体強化による殺傷能力も持ちあわせており、3マナとしては申し分ない。居場所が見つかってからは、価格的にも持ち直してきており、ゲートウォッチの誓いの高額カードレースにも参戦してきている。

《先駆ける者、ナヒリ/Nahiri, the Harbinger(SOI)》

 

この女はなんなんですか!

 

忠誠度がかなり高く、+2能力により、石術士の名に恥じぬ堅さを持っている。クリーチャー除去も持ち、堅さとあわせ、自身を守る能力は非常に高い。さらに、山札を掘り進める能力もあるため、コントロール戦でも十分戦力になる。さらに奥義はそれなりに相手にダメージを与えられるとあって、人気急上昇中である。

色の問題があったが、ナヒリを使うためだけに、白や赤をタッチすることも考えられ、現在MarduやNayaの縁の下を支えている。


Metagame Breakdown

まずは、右表を見て欲しい。

10人がWG Tokensを持ち込み、4人がTop8に進んでいる。これはGW Tokensが最も安定したデッキであり、周囲のデッキが対応しきれてないことを意味する。もちろん、トークン対策のカードをサイドボードに用意したり、メインボードからトークンを考慮に入れた選択をしているデッキも多いが、止めきれなかった結果となった。

Eldrazei Rampは4名とWG Token以外では最大勢力だが、誰も勝ち切ることが出来なかった。《過ぎ去った季節/Seasons Past(SOI)》コントロールも同様である。

第三勢力となる4C RiteとBant Companyは無難に1名をTop8に送り込んだ。最近、急上昇中のNaya系のデッキからも1名がTop8進出。あとは、除去能力に優れたWB Controlがクリーチャーデッキの海を悠々と渡ってTop8に1名残った。

WG Tokensでも、同型対策としてのカードを複数積んだデッキがミラーマッチを制してTop8に残った感じもあり、今後は、WG Tokensと如何に戦うかが課題となりそうだ。

Color   ArchiType   Top8
WG 10 WG Tokens 10  4
RG 5 RG Eldrazi Ramp 4  
RG Aggro 1  
UBG 4 Season's Past Control 3  
BUG Midrange 1  
4C 3 4C Rite 2  1
4C Superfriends 1  
WUG 2 Bant Company 2  1
WGR 2 Naya Midrange 1  1
Naya Goodstaff 1  
WBR 2 Mardu Midrange 2  
WB 2 WB Control 2  1
UBR 1 Grixis Control 1  
WUB 1 Esper Dragon 1  


Event Detail and Announcements

Event Detail

主催 Gameshopさかいや

ヘッドジャッジ マスヤマタクヤ氏 (Lv2ジャッジ)

フロアジャッジ カツバヤシノブヒサ氏(Lv1ジャッジ)

開催日 2016年5月15日

フォーマット スタンダード(競技)

ラウンド数 予選スイスラウンド5ラウンド、決勝シングルエリミネーション3ラウンド

参加費 2500円

参加人数 32名

賞品

  1位 13000PT分のシングルカード or イニストラードを覆う影ブースターパック36パック

     および、プロツアー地域予選の参加権利

  2位 7000PT分のシングルカード or イニストラードを覆う影ブースターパック18パック

  3-4位 5000PT分のシングルカード or イニストラードを覆う影ブースターパック14パック

  5-8位 3500PT分のシングルカード or イニストラードを覆う影ブースターパック9パック

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