Preliminary Pro Tour Qualifier 2017#1 - Modern - 2016/07/30

プロツアー予備予選(プロツアー霊気紛争、開催地ダブリン)-モダン



プロツアー予備予選とは

マジックザギャザリングの最高峰のひとつであるプロツアー。これに参加するためには、プロプレイヤーとしての得点を稼ぐかグランプリの上位8名に入るか、それとも、プロツアーの予選を勝ち抜くしかない。

プロツアーの予選は2段階にわかれており、誰でも参加できるのが、予備予選である。これに勝ち抜いたものだけが、地域予選に参加でき、その地域予選を勝ち抜けばプロツアーへの切符を手にすることができる。



Winner's Deck

1st Mono Black 8 Rack - Kimura Shigeki

Mainboard

 

4《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil(ISD)》

 

4《大祖始の遺産/Relic of Progenitus(EMA)》

4《金切り声の苦悶/Shrieking Affliction(RTR)》

4《拷問台/The Rack(4ED)》

4《罠の橋/Ensnaring Bridge(8ED)》

 

4《コジレックの審問/Inquisition of Kozilek(ROE)》

4《カラスの罪/Raven's Crime(MMA)》

4《集団的蛮行/Collective Brutality(EMN)》

4《小悪疫/Smallpox(CNS)》

 

10《沼/Swamp(SOI)》

4《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth(M15)》

4《ちらつき蛾の生息地/Blinkmoth Nexus(MM2)》

4《変わり谷/Mutavault(M14)》

2《ダクムーアの回収場/Dakmor Salvage(MMA)》

 

Sideboard

 

4《闇の腹心/Dark Confidant(MM2)》

4《思考囲い/Thoughtseize(THS)》

4《吸血鬼の夜鷲/Vampire Nighthawk(M13)》

3《ゲトの裏切り者、カリタス/Kalitas, Traitor of Ghet(OGW)》



Event Images



Today's Cards

《睡蓮の花/Lotus Bloom(MMA)》

 

生け贄に捧げて3マナを生み出す古来より最強のマナファクトである《Black Lotus(LEA)》の亜種がこれである。待機させられるが、瞬間的に莫大なマナ加速を得られるスーパーパーツだ。《むかつき/Ad Nauseam(ALA)》と《天使の嗜み/Angel's Grace(TSP)》を組み合わせたアドグレイスは多くのマナを使うコンボのため、これの高速化を強力にサポートしている。

《氷の中の存在/Thing in the Ice(SOI)》

 

最新のイニストラードを覆う影ブロックよりの使者がこれだ。たくさんのインスタントを使う《紅蓮術士の昇天/Pyromancer Ascension(ZEN)》コンボに自然に組み込まれ、大人気となっている。

なお、能力を正しく理解しないと思わぬピンチになる。ホラークリーチャーは手札には戻らないため、意外なクリーチャーがこれの脅威から生き延びることができる。

《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil(ISD)》

 

神ジェイスこと《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor(WWK)を価格面で上回った、最強最高額のプレインズウォーカーだ。優勝者のデッキにも4枚採用されたキーパーツであり、メガハンデスの中核を担う。手札破壊と除去を兼ね備え、必要なマナも軽いため、ジャンド系にも黒単系にももれなく採用されている。

なお、今回のTop8にも15枚のリリアナが採用されている。採用率50%は脅威の数字だ。


Metagame Breakdown

まず、最初にお詫びしておきたいことがあります。現在のモダンはデッキの多様化が進んでおり、分類することが非常に困難なデッキが多く、こちらの独断と偏見を含んだデッキのアーキタイプ分けとなっています。

 

最大勢力はバーン。《アタルカの命令/Atarka's Command(DTK)》を使った3人と白と赤にまとめた1人。しかし、いずれもTop8には残れず。かなりのプレイヤーがサイドボードに対バーン用のカードを割いていたことも原因かと思われます。

また、白青x系デッキも勢力は大きく、トリココントロールを使った1人がTop8に駒を進めています。

関西伝統の黒単使いも勢力は大きく、日本国内ではメガハンデスと呼ばれることの多い、8Rackが2名、うち1名は優勝を飾っております。アグロタイプは《ファイレクシアの抹消者/Phyrexian Obliterator(NPH)》を使ったタイプでした。

カードパワーの代名詞Jundは3人の使い手がいましたが、いずれもTop8には残れず。コントロールの海を乗り越えられなかった。

コンボ系は、アドグレイス、スケープシフト、感染、昇天、エムラシュート、機知の戦いと多様な環境。4人がTop8に残った。

白緑x系としては、アブザンカンパニーがTop8に残った。ナヤは善戦するも残れず。ナヤキキジキは《異界の進化/Eldritch Evolution(EMN)》を採用しており、今後の活躍が期待される。

トップメタの一角であるはずの親和は2人しか選ばず、そしてTop8に残れず。風当たりは相当に厳しいのか、たまたまか。

 

メタが多様化しており、結果として、対応力の高いコントロールや自己主張の強いアンフェアデッキが勝ち残っている印象。フェアデッキのJundやAbzan、Naya系のデッキが勝ち切れず、今後もコントロールとコンボの混沌とした楽園は続きそうだと感じた。

 

 

ArchiType   Top8
Burn 4 WRG Burn 3  
WR Burn 1  
WUx 4 WUR Control 2  1
WU Control 1  
WUR Traft 1  
WGB 2 Abzan Company 1  1
Abzan Aggro 1  
Scapeshift 2 BRG Scapeshift 1  1
URG Scapeshift 1  
Ad Grace 2 Ad Grace 2  1
Merfork 2 Mono U Merfork 2  
Affinity 2 UBR Affinity 2  
Infect 2 UG Infect 2  1
WRG 2 WRG Kiki Chord 1  
Naya Zoo 1  
Mono Black 3 8 Rack 2  1
Mono B Aggro 1  1
BRG 3 Jund 3  
Mono Red 1 Kuldotha 1  
Mono Green 1 Mono G Ramp 1  
5C 1 Battle of Wits 1 1
4C 1 UBRG Control 1  
RG 1 RG Breach Trap 1  
WB 1 WB Tokens 1  
Ascension 1 UR Thing Ascension 1  
Lantern 1 Lantern Control 1  


Event Details and Announcements

主催 Gameshopさかいや

ヘッドジャッジ マスヤマタクヤ氏 (Lv2ジャッジ)

フロアジャッジ カツバヤシノブヒサ氏(Lv1ジャッジ)

開催日 2016年7月30日

フォーマット モダン(競技)

ラウンド数 予選スイスラウンド6ラウンド、決勝シングルエリミネーション3ラウンド

参加費 2500円

参加人数 36名

賞品

  1位 14000PT分のシングルカード or 異界月ブースターパック36パック or モダンマスターズ2015 ブースター9パック

     および、プロツアー地域予選の参加権利

  2位 10000PT分のシングルカード or 異界月ブースターパック24パック or モダンマスターズ2015 ブースター6パック

  3-4位 6000PT分のシングルカード or 異界月ブースターパック16パック or モダンマスターズ2015 ブースター4パック

  5-8位 3000PT分のシングルカード or 異界月ブースターパック8パック or モダンマスターズ2015 ブースター2パック



MTG イベントカバレッジ (プロツアー予備予選-モダン)